乾燥機排ガス熱回収熱交換器の技術概要

1. 熱交換器タイプ

  • プレート式熱交換器
    コンパクトな構造、高い熱交換効率、排気ガス温度が低い(< 200°C)かつ腐食性が厳しくないシーンに適しています。清掃が簡単で、小型・中型乾燥装置に適しています。

  • 回転式熱交換器
    回転ホイールを介して熱が伝達されるため、大流量かつ温度差の少ない排気ガス回収に適しています。熱交換効率が高く、大型の乾燥システムに適していますが、占有面積が大きくなります。

2. 設計のポイント

  • 排気ガス特性
    排気ガスの温度(通常 80~200°C)、流量、湿度、および粉塵含有量を評価する必要があります。腐食性ガスには耐腐食性材料(ステンレス鋼など)を使用する必要があります。

  • 熱伝達効率
    回収効率は温度差と熱交換面積によって異なりますが、通常は50%~80%です。排気性能に影響を与えないようにするには、効率と圧力降下のバランスをとる必要があります。

  • メンテナンスとコスト
    プレート式熱交換器は分解や清掃が簡単で、メンテナンスコストが低く抑えられます。回転式熱交換器は連続運転に適していますが、初期投資額が高くなります。

3. 適用シナリオ

  • プレート式熱交換器:食品・繊維産業などの中小型乾燥機において、低温排ガスをリサイクルし、新鮮な空気を予熱するために用いられます。

  • 回転式熱交換器:製紙・化学原料乾燥などの大規模工業用乾燥、大流量排ガス処理に用いられます。

投稿を作成しました 2011

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